ある日、日曜日。ひまである。ひま。
台所で紅茶を飲みながら、テレビをみている。
ソーラさんとアスカさんは、部屋の中でのへーっと寝そべっている。
かと思うと、ゴミの袋の方が気になるらしく、その方へちょっと近寄っては、わたしの方を振り返る。わたしが見ていると
「おっと、ヤバっ……」
とシッポをふりつつ戻ってきたりする。何でだろ?
ソーラさんとアスカさんそれぞれに台所のなかを歩いたり、寝そべったり、または観葉植物の台の下にちょっと行ってみたりしているのである。
ソーラさんがちょっとゲージの中に水を飲みにいっている間だった。
アスカさんがわたしのところへさりげなくやってきたのである。
「ご主人、ここでだけの話なんですけど……。あのねー。」(ヒソヒソ……)
なにやら声が小さいので聞き取りにくい。
「ここだけの話ですよ。内緒ですよ。誰にも言っちゃダメですよ……。
あのねー、実はねー、実はねー、じ・つ・は……」
「えっと、なにっ、えっ……」
(そんな風に言われると、どうも気になって仕方がない。)
「ソーラさんは、…………、ソ・ケ・イ・ヘ・ル・ニ・ア…………なーんですってよー。」
「へっ、そうなの」
(あんた知らないでどうするのよ。ご主人でしょうが)
でも、こんな風に言われると、つい知っていても、こんな風に答えたくなってしまうのはなぜだろう……?
その三