「 わたあめふわふわ その一 」

  


 今日は、年に一度のミニダックス町のお祭りである。
「いきいき長生き胴も長いぞー祭り」である。
 この日は年に一度、その年の豊年を祝い、一年の努力と精進を記念にして、町をあげて楽しいお祭りをするのであった。
 きっと、どこかの太鼓サークルの人たちも実行委員会から演奏を依頼されて忙しいい時期なのだろう。

 町内のそれぞれの班はそれぞれに役割分担があるのである。
どうせやらなくちゃいけないんだから、早めに少しでも自分たちでやれそうなところを人にとられてしまう前に、名乗り出た方が少しましなのである。

 そこで、ソーラさんとアスカさんは「わたあめ」をやることに決めたのである。
わたあめは見るからに、それほど難しくもないようだし、手間もかからなさそうだ。
そして、ずいぶんと楽しそうに思えるのである。
 ソーラさんとアスカさんも、実は、一度はやって見たいなーと思ってもいたのである。

 わたあめはとても楽しい食べ物である。
なんといっても、その風変わりなルックスである
(ルックスってちょっと古いコトバ?)

 だってー、他にあんな風変わりな見た目の食べ物見たことないよ(^〜^)
 ホットケーキも膨らむけれどあれほどではない。
食パンだって膨らんでああなっているとは思うけれど、わたあめほど膨らまない。
 ポップコーンはかなりインパクトがあるねー。パパーンとはじけていっきにガサが増すからねー。
 ポンポン菓子はお米をもって行くと、砂糖をからめてポーンと音がしたら出来上がり。
お米のかたちのまま。これもインパクトがあるねー。
ちょっとのお米だと思っていても、大き目のビニール袋もいっぱいになるくらい出来る。
ポンポン菓子屋がまわってきたりしたけど。ちょっと知らないかもね。
昭和40年頃九州での話。まあいいや。