「そら豆もいいね」



 今日は、少し早く帰れた。
マーケット前のバス停に降り立ったのが7時ちょい過ぎ。
この時間であれば、つばめ通りの八百屋もまだ開いている。

 つばめ通りには、つばめの巣が沢山ある。団地のメイン道路に沿ったこの商店街には、三軒に一軒くらいつばめが巣をつくっている。
 今日もチイチイとさわぐ声が聞こえる。
糞がが落ちないように、糞よけの板もかけてあったりする。

 朝、バスを待っているとき、バス停から、田んぼを見ると、
いつの間にかもうすっかり田植えが終わっている。
 こうなるとそろそろつばめがやってくるのである。

 しかし、最近はつばめ通りの商店街も不景気で、
シャッターが下りていたりしてさびしくなっている。
人気がないとつばめも巣をつくらないみたい。
 それでも、いくつかは、今年も巣があるようだ。

 ついでに、
 Tサークルの練習場は田んぼの中の、高速道路の下である。
この前、いったら、近くの駅の改札を出てすぐのところに、
つばめたちが大勢集まってもめていた。場所争いかもしれない。
 駅の改札側は、人通りも多く猫はこないだろう。
それに、雨もあたらない。近くに田んぼもあり、虫もいる。
絶好の場所かも知れない。

 つばめたちが、シュッ、シュッと翼を返して、急旋回どころか、ギュンと方向転換してゆく。
つばめ返しである。すごいすごい。

 実は、わたしにはよく分からないのである。どうもこうもりではなさそうだ。
きっと、確かにつばめだろう。

 話をもどして
 つばめ通りの八百屋をのぞく。
ソーラさんとアスカさんたちの、サツマイモを買ってと。
 この時期は、冬場に比べるとサツマイモが高い。
 その他いろいろ買って、レジへ。
すると、おばさんが、

「このそら豆どうー?100円にしとくよ」と。

 そら豆はどうやって食べるんだろう。
そら豆は食べたことはあるが、料理したことはない。
これまでほんと、全くないなー。
 
「枝豆とおなじよ。茹でればいいのよ」

「ふーん、そうか」

 最初は、少し黒くもなっているし買わないつもりだったが
まあ100円だし、買ってみようと思い直した。

 それで、さっそく帰って茹でてみた。
どのくらい茹でればいいかなー?
枝豆は、小さいからすぐだけれど、
そら豆はデカイから時間もかかるだろうなー。

 じっくりと茹でてみた。
お湯が沸きたってから、10分くらいじっくり見ていた。
とりあえず、ひとつ取り出してみてみよう。

 すると、もうすっかりやわらかくなっていた。
やわらかくなりすぎていた。
案外早く出来るもんだなー。

 外見はさやが少し黒くなっていたが、
中身はまったく問題なくおいしかった。

 それで、また金曜日も早く帰れた(^^)ので、
つばめ通りの八百屋に寄った。
 
 「どう、おいしかったでしょう。5分も茹でればいいものねー」。
とのことだった。

 「そうだったのかー」。

 と、ここまでは、見覚えのある文章だろう。
ホームページ日よりのほうで書いたから。

             (つづく)

     その二