42 Epiphone Joe Pass EmperorU/VS
      


2010年はギターを買わずに過ごした。
月に一回ギターを弾きながら、そのチャンスにギターに触れて、レパートリー復活させ保ってきました。

年の始め頃は、ヤマハ S−51が中古で出てこないか探していました。
年の中ごろは、三線にはまっていました。
11月白内障の手術を右の目片方だけ受けました。
その前後だいぶギターにはまりました。000−18、D−45、L−55、000−28、Dー18。いろいろ興味が沸き、ネットで調べては、実際にお店まで見に行きましたが、買うにはいたりませんでした。
手術も終わりましたので、入院中に聞く時間があったので、ジャズギターの入門CDを聞き挑戦することに。
まずはかたちからで、フルアコのエレキを買うことにしました。

大体楽器は音が大きいほうがよいのです。
ある意味音量との戦いです。
ギターはすばらしい楽器でしたが、如何せん音が小さかったのです。
だから、バッハの時代でも、バイオリンに比べれば、あまり振り向かれなかったと聞きます。
バイオリンは、大きな音が出ます。

チェンバロからピアノに移ったのだって、ピアノが音が大きいですが、チェンバロは音が小さい。

音が大きいことはよいことです。みんなに演奏を伝えることが出来ます。
音が大きければ、よく、きちんと大勢の人に聞こえる訳です。

だからギターも音量を得るために進化してきたと言う面があります。
ナイロン弦のギターがアコースティックギターに変わりました。金属弦のほうが大きな音が出ます。
またアコースティックギターよりエレキギターはもっと大きな音が出ます。
マイクの技術進歩してエレアコとして、アコースティックの音をそのままに、音量を得ることも出来るようになりました。

ある意味、エレキギター誕生には必然性があります。

よく見かける光景に、アコギの奏者が熱心にコードストロークをしているが、ピアノや他の楽器との合奏の場面では、チャリンチャリンと小さな音が聞こえてくるだけです。間違っても分からないでしょう。

そうじゃなくて、コードストロークでも、せめてピアノに負けないくらい、うるさくないくらいの音量でしっかり弾いているのが聞こえてほしい。そう言う場面に遭遇することがあります。

その点ロックは前面にギターが出ます。うるさいくらいですが。存在感は十分です。


ということで、
全部で、土日除いて四日間ほど休みましたが、退院して仕事へでてままもなく、次の週くらいか。さっそく、ジャズギターを練習してみようと、そのためだけにフルアコを買ったのでした。


エレキは昔ストラトタイプを持っていたことがあります。「雨の物語」や「飛梅」のインストのソロが弾いてみたかったのですが、あまり弾かずに手放してしまいました。生音は本当にさびしかったです。


フルアコを弾いてみると、何でもありな感じです。音色が独特の柔らかさがあります。アコースティックなニュアンスとテンションもあります。

エレキ風のフレーズも不自然でなし、指で弾いても違和感はありません。
シャコンヌチェロ組曲の一番でも、違和感がないです。スリーフィンガーの曲でもいい感じ。
木村好夫先生風に演歌や童謡など弾いても、違和感はない。

アンプはローランドのマイクロキューブをクリーントーンがきれいに出ますと進められ、それに決めた。
エフェクトも内臓されていて、アコースティック系からジャズ風、オーバードライブなどいろいろな音が出る。

ガツンとリードギターが弾きたいときには、エレキも気持ちがいい。

ジャズのソロギターを1つのフレーズ練習中だが、まったく慣れないフレーズでむずかしい。でも弾いたことがないメロディーは新鮮。繰り返して飽きずにひとつのフレーズを弾いている。

アンプを通さなくても、ペンペンと小さな音でなる。この音が意外と響いて、伸びたりしてきれいな音。
また小さな音なので、練習の音を気にしなくていい。アコースティックギターからするとサイレントギター的に使える。

だから、このジョー・パスモデルをかってから、短い期間だけれど、すごくよく弾いている。
また、サンバースト、Fホール、カッターウェー、適度な薄さ(アコギに比べれば)のボディー、などデザインも華やかでかっこいい。それもつい持ってみたくなる要因でもある。


最初ピックで弾いていたが、親指のダウンストロークだけで全部弾いているひともあるようで、小さな音でもアンプを通せば、大きな音になるので、親指のダウンだけで弾いても良い訳だ。細かい音のときは、人差し指でアップストロークも入れるが、ほとんど親指だけで弾いている。なんだかのりが出てくるみたいだ。


                       (  2011.1.1   by kogarashi  )
 





まだ、シールやブリッジに当ててある紙もまだそのまま。





存在感のある華やかなインレイ。豪華だ。




メイプルバックの木目。ネックもメイプル。




ほどよい厚みが、柔らかな音を生む。
フルアコはアコギとエレキの橋渡し的な存在か。
エレキだけど、アコギと変わらない雰囲気で
スリーフィンガーも弾いても許される。
ありがたい。




小さめのほどよい大きさで、リバーブ、コーラスなどつけられる。
クリアートーンから、オーバードライブまで音がプリセットされている。
音量は、そこそこだろう。バンドとやることもないし、
ソロが中心なら十分。ピアノと一緒に演奏してもちょうどいい音量で響くだろう。
ギター担いで、アンプ下げたらもう身動きが出来ないだろう。
このくらいの大きさが自分で電車で運ぶには限界だろう。
あるいは、日を分けて運ぶか。


 

モデル名 Epiphone Joe Pass EmperorU/VS
製作年 2010年
top スプルース合板
side & back メイプル合板
neck メイプル
fingerboard & bridge ローズ
ラベル
弦長
生産地 韓国製
特徴 適度なディープボディーのフルアコ。生音もそこそこ聞こえる。ハウリングの問題もあるのだろう。トップを厚めの板にして固めてくる他のメーカーの機種も多い印象。ジョーパスは表板がアコギのように普通に薄かった。また、生音がナチュラルだと思う。
購入時のエピソード たぶん2010年11月16日、白内障の手術が終わり仕事に戻ってい週間目くらい。
その前に数日見て歩く。黒澤ではアイバニーの同じようなモデルも弾いかせていただいた。その日は雨の日だったが、スパッと決めて担いで帰った。ソフトケースに大きなビニール袋を丁寧にかけてくれた。お茶の水イシバシ楽器駅前店。
1ヵ月後12月14日マイクロキューブを購入。




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