33 YAMAHA Dynamic Guitar NO.40-1963
     ( ヤマハ ダイナミックギターNO.40 63年 ) 


 あこがれのFG−1500もまあどさくさにまぎれるように勢いで購入してしまった。
ついにFG−1500を手に入れたのでした。ヤマハのカスタムクラス。

 また、ここまでくればやはりFG−150も持ってない訳にも行きません。
67年のFG−150もゲットしました。

 きっと、こういうのは歯止めがかからない状態というよりは、時期が来れば買う時、買えるときが来るのだと思うのでした。

 そして、ここまでさかのぼると、興味がFGの誕生の66年以前に向くのでした。

 70年代より60年代の赤ラベルは音が出る。
69年68年67年そして66年。さかのぼるに連れてギターが丁寧に作られて音が良くなる。

 ならば、その以前はどうなのか?!

 と興味が湧くのでした。そこにダイナミックギターがあるのでした。
はっきり言ってこれまで見向きもしませんでした。

 ところがFGの赤ラベルがさかのぼるに連れて違いがあるものだから、その延長線としてダイナミックギターが気になってしまった。

 クラシックギターに鉄線を張っただけじゃないか。

 懐メロで古賀政男を聞いたことがあるが、その中にアコースティックギターらしい音が入っていた。
このころからアコースティックギターがあったんだな。
マーチンの00−16だったか。ニューヨーカースタイルのギターが思い浮かんだ。
新しい音を常に取り入れていたのはさすが古賀メロディーだと思うのでした。

鉄弦ギターとも呼ばれていた。
きっと当時は、新鮮な音に違いなかった。

 このダイナミックギターは、力木の構造が独特だ。特許をとっているそうだ。
鉄弦のギターを作るなら、マーチンとか、ギブソンとかを取り寄せてマネしそうなのに。
この独自性がすごい。

 クラシックギターとも違う。エックスブレーシングでもない。まあ独自性。
しかし、それであの音がでるのだからすごい。いや本当にすごい。

 それで、ギターの材としてメイプルを選んでいる。まあ、バイオリンでもなんでも楽器といえばやはりメープル。
バイオリンと同じように、バックに見事なトラ目を出している。

 NO.40は赤レンガのラベルのラインナップの中級機種だが、NO.10Aも後に買ったが、バックのトラ目がまず第一に違う。

 音に華やかさを増している。

 
 この63年のダイナミックギターNO.40は大変に状態が良くて綺麗だ。
音も大きくて、味のある音が響く。すごいと思った。

 ダイナミックギターがもっと知りたくなり、NO.10A、NO.40−61年と続けてゲットすることになった。

 それにしても、この鉄弦ギターをたのしみ弾いていた人は、1960年に20代30代を迎える人達、
1930年40年頃に生まれた人達だろうか。70代、80代になるのだろうか。

 そして、この鉄弦ギター、ダイナミックギターで弾いた曲は、やはり古賀メロディーなのだろうか。
お年寄り達に聞いてみようか。

 父母はその年代だが、若い頃は音楽どころではなかったようだし…。

 しかし、このギターは今でも充分実力と魅力ある楽器だと思う。


                       (  2009.5.6   by kogarashi  )
 




いい色合いのクオリティを感じさせるトップ


表はナチュラルで裏はレッドサンバーストでおしゃれ


トラ目がナチュラルな美しさ


サウンドホール周りのインレイがワンポイント



シリアルから63年以降の製作らしい


 

モデル名 YAMAHA Dynamic Guitar NO.40 1963
製作年 61年頃から64年頃か?
top スプルース単板
side & back メイプル単板
(サイド、バックトラ目)
neck メイプル?
fingerboard & bridge ローズウッド?
ラベル 赤レンガ
弦長 645cm?
生産地 日本製
特徴 サウンドホールのワンポイントのインレイ。バックのトラ目とレッドサンバースト。大きな音。
購入時のエピソード 赤ラベルを知る中でそれ以前の年代のギターに興味を持つ。2009年3月31日J-Guitarの検索より購入。 HiP-Sound秦野本店より。



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