あこがれのFG−1500もまあどさくさにまぎれるように勢いで購入してしまった。
ついにFG−1500を手に入れたのでした。ヤマハのカスタムクラス。
また、ここまでくればやはりFG−150も持ってない訳にも行きません。
67年のFG−150もゲットしました。
きっと、こういうのは歯止めがかからない状態というよりは、時期が来れば買う時、買えるときが来るのだと思うのでした。
そして、ここまでさかのぼると、興味がFGの誕生の66年以前に向くのでした。
70年代より60年代の赤ラベルは音が出る。
69年68年67年そして66年。さかのぼるに連れてギターが丁寧に作られて音が良くなる。
ならば、その以前はどうなのか?!
と興味が湧くのでした。そこにダイナミックギターがあるのでした。
はっきり言ってこれまで見向きもしませんでした。
ところがFGの赤ラベルがさかのぼるに連れて違いがあるものだから、その延長線としてダイナミックギターが気になってしまった。
クラシックギターに鉄線を張っただけじゃないか。
懐メロで古賀政男を聞いたことがあるが、その中にアコースティックギターらしい音が入っていた。
このころからアコースティックギターがあったんだな。
マーチンの00−16だったか。ニューヨーカースタイルのギターが思い浮かんだ。
新しい音を常に取り入れていたのはさすが古賀メロディーだと思うのでした。
鉄弦ギターとも呼ばれていた。
きっと当時は、新鮮な音に違いなかった。
このダイナミックギターは、力木の構造が独特だ。特許をとっているそうだ。
鉄弦のギターを作るなら、マーチンとか、ギブソンとかを取り寄せてマネしそうなのに。
この独自性がすごい。
クラシックギターとも違う。エックスブレーシングでもない。まあ独自性。
しかし、それであの音がでるのだからすごい。いや本当にすごい。
それで、ギターの材としてメイプルを選んでいる。まあ、バイオリンでもなんでも楽器といえばやはりメープル。
バイオリンと同じように、バックに見事なトラ目を出している。
NO.40は赤レンガのラベルのラインナップの中級機種だが、NO.10Aも後に買ったが、バックのトラ目がまず第一に違う。
音に華やかさを増している。
この63年のダイナミックギターNO.40は大変に状態が良くて綺麗だ。
音も大きくて、味のある音が響く。すごいと思った。
ダイナミックギターがもっと知りたくなり、NO.10A、NO.40−61年と続けてゲットすることになった。
それにしても、この鉄弦ギターをたのしみ弾いていた人は、1960年に20代30代を迎える人達、
1930年40年頃に生まれた人達だろうか。70代、80代になるのだろうか。
そして、この鉄弦ギター、ダイナミックギターで弾いた曲は、やはり古賀メロディーなのだろうか。
お年寄り達に聞いてみようか。
父母はその年代だが、若い頃は音楽どころではなかったようだし…。
しかし、このギターは今でも充分実力と魅力ある楽器だと思う。
( 2009.5.6 by kogarashi )
モデル名 | YAMAHA Dynamic Guitar NO.40 1963 |
製作年 | 61年頃から64年頃か? |
top | スプルース単板 |
side & back | メイプル単板 (サイド、バックトラ目) |
neck | メイプル? |
fingerboard & bridge | ローズウッド? |
ラベル | 赤レンガ |
弦長 | 645cm? |
生産地 | 日本製 |
特徴 | サウンドホールのワンポイントのインレイ。バックのトラ目とレッドサンバースト。大きな音。 |
購入時のエピソード | 赤ラベルを知る中でそれ以前の年代のギターに興味を持つ。2009年3月31日J-Guitarの検索より購入。 HiP-Sound秦野本店より。 |