YAMAHA FS-720S(black)


 ヤマハは、いつの時代でも、これできまりと言うものがない。そのときそのとき変化を続けている。

 マーチンは頑固にモデルの型を決めてきている。

 今回、フォークタイプは、確かに正面から見るとコンパクトボディだが、胴の厚みは、ドレッドノートと同じくらいに深く、これまでのフォークタイプより低音がしっかり出る。
 フィンガースタイルの弾きやすさ、抱えてみると、変わらずにしっくりと指が弦の近くにあり充分弾きやすい。

 この手があったかと思う。

 思い起こすのは、ギブソンにフォークタイプ胴厚のモデルがあった。
L-00 Blues Kingモデルをちょっと思わせる。

 そのときは、あまり関心がなかったけれど、ヤマハがやると、なるほどなと思うから不思議。

 これからこのモデルが主流に長期政権になりそう。
案外これからは、ヤマハも頑固にモデルを決めてくるかもしれない。
それだけ、練り上げて完成度が高いと言うことなんだろうと思う。

 ヤマハギター作製班もスタッフが新旧交代になり、新コンセプトのLシリーズを昨年2004年4月発表。そのコンセプトを入門用ギターの価格帯にも導入。自信作。

 ところが、この価格帯も激戦で、モーリスのフィンガースタイル用もいいし、アリアなども単版、ローズウッド材をおしみなく投入。
ヤマハは、材こそナトーだが、オリジナリティあふれる音作りや、デザインで、この激戦区でも健闘している。と思う。

 ヤマハFGシリーズのファンとしては、大変気に入っています。
音も、この価格帯なのに、個性的でよく出てます。
装飾は、シンプルにハクチョウ貝。
まっ黒っていうのも案外いいですね。

              (  2005.9.16  )


 

 

 

 

 

 

  


(  2005.9.15 UP  )


モデル名

YAMAHA FS-720S(black)

製作年 2005年
top スプルース単板
side & back ナトー合板
neck ナトー
fingerboard & bridge ローズウッド
弦長 634mm
特徴 2004年ヤマハギターラインナップが一新。ニューコンセプトへ。それを受けてFGシリーズも最新のコンセプトを導入。ノンスキャロップ・ブレイシング、逆L字ネック・ブロック、ラージ・ブリッジなど。
購入時のエピソード ヤマハの新コンセプトの手ごたえを、低価格帯で身近に置いて体験してみたかった。2005年夏ごろ購入。この価格帯でよく工夫されていることは、もう書きましたねー。いつもの地元の楽器店で購入。





YAMAHA FS720sの音が聞けます




ギリギリスな一 index