FG−302は、オレンジラベルの第一期のギター。
あとのページにFGー302Bというギターが出て来ます。数字のあとに「B」が付いてます。こちらは、オレンジラベルの第二期になります。
FG−302とFGー302Bでは、だいぶ違いがあります。
作りが、FGー302の方が作られた年代が3年ほど以前になります。その分、よい作りになってるようです。
FG−302の方は、ネックもマホガニーで出来てます(FG−302Bの方はナトーです)。合板の質も良さそう。駒も大きくて、末広がりの形でワイルドです。ホディーも一回り大きいです。
音の輪郭もこちらの方がハッキリして、キリリとしてます。
FG−302の方は、中古楽器店でも、なかなか見かけません。
FG−302Bの方が、けっこう見つけられます。
このFGー302は音量と言い、バランスといい、とてもいいギターです。
正統派でありながら、個性的。音がキリリと。
ブラックラベルが非常に人気が高かったのですが、生産された時期が大変短いです。オレンジラベル第一期が質がやや高いと言っても、ブラックラベルと比べるとおされ気味かも知れませんが、オレンジラベル第一期は、まだまだFGに手工ギターの要素が、残っていた時期のギターです。
お茶の水、小川の交差点を渡る手前、明大側の店先の道路に並べてありました。
オレンジラベル第一期のギターに出会うのがその頃は、めずらしかったので、すぐにゲットしました。
裏面の力木が一本外れていました。いつの間にかなくなってしまいました。(太鼓でウッドブロックのバチの代わりに…)
中古のFGをかなり手ごろな値段で入手しようと思うと、一筋縄ではいかないときもあります。完璧という訳にはいかないときもあります。
ギターはクラフトマンによって作られたものなので、リペアしようと思えば、費用はかかるかも知れませんが、必ずリペア出来ます。それで、クオリティー高く弾きつづけられると思ってます。
それに大体の場合、あまり気にしなければ、弾くことが出来るし、音にものすごく影響が出ることもないときもあります。
いつか、このなくなった力木もつけて上げたいな。
そのほかの状態はすごくいいです。たいした影響もなく。
なかなか貴公子のような正統派の音づくりです。
このひとつ上のFG−402は、FGー302と同じコーラルローズ合板のボディーで、バックが3p(スリーピース、三枚あわせ)になっている。
マイ幻のFG−402Bと同じですね。
また、兄弟機種FG−252もバックが3pになっています。
どちらも中古楽器店でこれまでまったく見かけたことがありません。
人気があるのかな、買った人が手放さずにずっと持っているんでしょうね。
フォークタイプでバックが三枚に分かれているのはめずらしい。どんな音だろう。探してますがちょっと見つからない。
話を戻して、
FG−302はとても個性的で、
大きめフォークタイプボディーから、キリリとした音がでます。
とてもよいギターです。。
( 文 2006.2.22 )
(写真 2002.10.19)
モデル名 | YAMAHA FG-302 |
製作年 | 1975〜78年 |
top | エゾ松合板 |
side & back | コーラルローズ合板 |
neck | A・マホガニー |
fingerboard & bridge | パリサンドル |
ラベル | オレンジ楕円 |
弦長 | 636mm |
生産地 | 日本製 |
特徴 | フォークタイプ、第二期オレンジラベルよりもさらにボディーが大きい。アフリカン・マホガニーのネック。厚めでワイルドな駒。 |
購入時のエピソード | 1999年頃かな? 力木が一本はずれていたけれど、かまわずにゲット。小川の交差点手前の店。 |